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東日本大震災〜あれから5年〜

2011年3月11日、大阪市内のビルの8階にいた私はずっと横揺れを感じていた。
まるで船に乗って揺られているような。
何分ぐらいだったろうか。とても長かったような気がする。
その時、東北地方に大震災が起きていたのだ。

あれから5年。今ではあまり報道されない。しかし、仮設住宅で生活している人が今でも9万人いるとのこと。
その他様々な問題を抱えている。

震災後、ボランティア活動に参加した時の様子を書き記した私自身のブログより抜粋します。

~心の絆プロジェクト~ 
のボランティア活動に参加してまいりました。
〜心の絆プロジェクト~とは、
東日本大震災の被災地域住民の方々を対象に、長引く避難生活による肉体的疲労・ストレスのケアを目的に、『健康セミナー』や『絵本でおはなし会』、『プレイング・イベント』などを、官民一体となって実施
する取り組みです。長期にわたって『被災した方々と共に活動する』という意味が、プロジェクト名の『絆』に込められています。

管理進行:株式会社博報堂
共済団体:NPO東京医療チーム・Glaxo Smith Kline
後援:厚生労働省・日本赤十字・社団法人医師会・社団法人日本精神病院協会
協力団体:IFA・東京製紙株式会社

IFAは協力団体として、プロジェクトにアロマセラピストを派遣し、震災地で働く、被災地同様の過度なストレスにさらされている行政機関や地方公共団体の方々や、アロマ療法を必要とする一般の方へアロマセラピートリートメントを提供します。

私が参加したのは8月20~21日の石巻市でのボランティアです。
石巻市は東日本大震災により多大な被害を受けた地域です。

震災が起きて約5カ月が経ちました。
今被災地の方にとって必要なもの。
心のケアだと感じ、プロジェクトの内容に賛同し、参加させていただきました。

IFAアロマセラピストとして私ができること。マッサージを通して、少しでも心が安らぐひとときをもっていただくこと。

大阪から仙台まで飛行機で、約1時間半。
前泊し、ボランティアに臨みました。
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石巻でのボランティアチームメンバーはコーディネーターのI先生、神奈川や北海道、茨城などからいらっしゃったIFA認定アロマセラピスト計6名でした。
みなさんお互いに初対面でしたが、気持ちはひとつ。
8月21日の朝7時に仙台のホテルを出発し、車で約2時間かけて宮城県の石巻市に到着しました。
石巻市は、宮城県東部に位置し、仙台につぐ人口の多い市です。
今回のボランティアの会場は、湊小学校というところでした。
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あれから半年になろうとしていますが、こちらの小学校にはまだ約130人もの方が
避難されているとのことでした。

時計の針も止まったままです。
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トリートメントの部屋は小学校の図工準備室をお借りしてベッドを設置し、パーテンションでしきった簡易な空間です。
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21日、22日の二日間、私は17才から84才の方々計9名の方にトリートメントをさせていただきました。
みなさん背中、肩、首の凝りが顕著に見受けられ、背中がとても冷えていらっしゃいました。
また、床の上で寝ているので腰が痛いとおっしゃっていました。

トリートメントの前に記入していただくストレスチェックの表には、
「よく眠れない」「イライラ」「不安」「何をしても面白くない」「休息や睡眠がとれない」
などの項目にチェックが多くありました。
またトリートメント終了後、
「84年間こんな気持ちが好いのは始めてでした。ありがとうございました」
「とても気持ちが良かったです。体が楽になりました。ありがとうございました」
など、心温まるお言葉をいただきました。
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私も少しでもゆっくりしていただけたらと嬉しく思いました。
あたたかいお言葉も頂戴し、私の励みとなりました。

被災地の方々と直接お話しすることができて、皆様のこころが伝わってきました。
私自身2日間のボランティア活動を通して、被災された方と少しの時間ではありましたが、トリートメントを通して、言葉ではない心の対話ができたように思いました。
人と人と心の絆を感じることができ、感動でした。

実は私がトリートメントさせていただいた84才の方は、最初お嬢様に手をとっていただいていらっしゃいました。
膝が痛くて立てないとおっしゃいましたので、私もマッサージテーブルのところまで、お連れしました。
そして、お顔を含めた全身を施術し、終わった後、とてもいい笑顔で、お顔はピカピカ輝いていました。
とても驚いたことに、その方はお嬢様を待たず、お一人でお帰りになると、おっしゃって、大丈夫と言いながら背筋を伸ばしてしっかり歩いて行かれました。
アロマセラピーを実感していただく、とても嬉しく、感動の一瞬でした。
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(I先生は驚いて、お写真を撮って下さいました)

1日目のボランティア終了後、コーディネーターのI先生のご厚意で.海岸の被害の様子を車で連れていっていただき、見せて下さいました。
その時の光景は忘れられません。
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被災地の方とお話をしていると、ある方は地獄だったとおっしゃっていました。
ある方は長靴を履いで、持つものも持たず逃げたそうです。
私達が施術した1階の部屋は天井近くまで、浸水した跡がありました。

一日も早く緑深き東北の地が一日も早く元に戻ることを心から願っています。

先日フランスのブルターニュ地方、カルカンに行った孫のパパに聞いた話ですが、
カンカル産の牡蠣が死滅した時に、日本の牡蠣が東北から贈られたそうです。
ですから、東日本大震災の後、カンカル産の牡蠣が東北に運ばれたそうです。
いいお話ですよね。

ボランティアに行った時も、海外からも多くのボランティアの方々がいらしていました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





by linden2151026 | 2016-03-11 15:16 | 私の想い

パリ在住リンデンの日々の出来事


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